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ガス欠!燃料入れるだけじゃないの?

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ガス欠!燃料入れるだけじゃないの?

「坂道に止めておいたらエンジンが掛からなくなった。」「もう少し走行できるかと思った。」
うっかりやってしまうガス欠。ロードサービスカーを運転する際は気を付けましょう。

マイケルがジェームズから、燃料補給の説明を受けます。

マイケル 新入社員 マイケル

入社したての新入社員。年齢は29歳。最終学歴は高校の普通科卒。中型免許は持っていない。ニートをしていたが、遊ぶ金欲しさからハローワークで求人募集していたロードサービス業者「じょぶレッカー」で働くことにした。

ジェームズ ベテラン社員 ジェームズ

年齢は45歳。ロードサービス・レッカー歴9年のベテラン。保有資格は大型免許、小型移動式クレーン、玉掛けなど。

燃料の種類を間違えて給油しないで

ジェームズ

ジェームズ「マイケル。今日はガス欠したクルマに燃料を給油して、エンジンを始動させるんだ。」

マイケル

マイケル「簡単じゃないですか。燃料をいれてキー回すだけですよね。」

ジェームズ

ジェームズ「ふむ。だけど、そうではないクルマもあるんだよ。ところで、マイケルは軽自動車に入れる燃料は何か知っているかい。」

マイケル

マイケル「それ位知ってますよ軽油ですよね。まさか灯油とかいうかと思いましたか。」

ジェームズ

ジェームズ「残念ながら違うんだ。たまにレンタカーなどで軽自動車に軽油を給油してしまってレッカー搬送される人がいる。
覚えておきたまえ、ここ50年以上軽自動車はガソリンエンジンを搭載したものしかない。だから燃料はガソリンなんだ。」

マイケル

マイケル「へー。軽がつくから軽油かと思ってました。ちなみに軽油はガソリンではないんですか。」

ジェームズ

ジェームズ「ガソリンと軽油は別物だ。そして、ガソリンにはレギュラーとハイオクがある。

  • ガソリンは、オレンジっぽい色で着色されている。
  • 軽油は、緑っぽい色で着色されている。

簡単に言うとガソリンと軽油は、よく燃える環境が違う、軽油はガソリンと比べて高い温度、高い圧縮(ペチャンコ)でよく燃える。そして、簡単に言うとレギュラーとハイオクは発火点(発火する温度)が違う、ハイオクはレギュラーより発火点が高い。」

マイケル

マイケル「全然意味が分からないです。」

ジェームズ

ジェームズ「エンジンは使用する燃料に合わせて設計されているんだよ。
エンジンがエネルギー(爆発)を生み出すのに必要な要素は、

  • 燃料
  • 空気
  • 圧縮
  • 点火
  • 排気


だ。ちなみに空気は圧縮すると温度が上がる。
レギュラーを燃料とする車(以下レギュラー車)は、圧縮比(どれだけペチャンコにするか)がハイオクを燃料とする車(以下ハイオク車)より低い。
さっき説明したが、ハイオクは発火する温度がレギュラーより高い。
なので、圧縮比が高いハイオク車にレギュラーを入れると、圧縮中(温度が上がっている途中に発火点が低いので)に発火してしまったりするんだ。
それによって、不調になったり壊れたりする。
またガソリンエンジン車はディーゼルエンジン車に比べて、圧縮比が低い。
なので、ガソリンエンジン車に軽油を入れても、(圧縮比が低いし、温度が低いから)全然爆発しない。
それによって、エンジンが始動しないし壊れたりする。

ディーゼルエンジン車にガソリンを入れると、不調とかじゃなくて壊れる。
ちなみに壊れるというのはエンジンだけじゃなくて、他の部分も壊れる。
すごくシンプルに説明したから、正確ではないぞ。
詳しいことを知りたかったら、エンジンのことから自分で勉強してくれ。
結論をいうと、燃料を間違えるとブッコンする(ぶっ壊れる)から気を付けようっていうことだ。
また燃料を間違えて給油したと思われるクルマのエンジンを始動してはいけない。

マイケル

マイケル「わかりました。軽自動車に軽油を入れてはいけないんですね。」

どうやって燃料を給油するの

ジェームズ

ジェームズ「話は戻そう。ガス欠したクルマに燃料を給油する場合は、燃料携行缶を使う。キャップの裏にノズルがついてたりするものが多いぞ。」

燃料携行缶

燃料携行缶

マイケル

マイケル「THE燃料の容器って感じですね。」

ジェームズ

ジェームズ「燃料は揮発性が高いからな。圧を抜いてから空けないと燃料が噴き出すぞ。噴き出した燃料が空気と混合され周囲が大変危険な状況になる。」

マイケル

マイケル「そんな事件がありましたね。」

エア抜きってなんだ

ジェームズ

ジェームズ「燃料を給油してセルモーター(ギュルンギュルンいうやつ)を回しただけでは、エンジンが始動しないクルマがあると最初に説明したな。あれはディーゼルエンジン車のことなんだ。
ガソリンエンジン車(以下ガソリン車)とディーゼルエンジン車(以下ディーゼル車)では、燃料タンクからエンジン側に燃料送り出す経路に違いがあるんだ。
まずガソリン車は燃料タンク内に燃料ポンプがあって、それの働きによって燃料タンクからエンジン側にガソリンを送り出している。
ガソリン車のイグニッションをON(キーをON)にした時に、燃料タンク側から「ウィーン」という音がかすかに聞こえるだろ。(車種よっては聞こえづらい)
あの「ウィーン」の時にガソリンをエンジン側に送っている。なので、燃料を給油したらイグニッションをONで「ウィーン」して、セルモーターを回せばエンジンが始動できる。
ディーゼル車は、燃料タンクの中に燃料ポンプはない。エンジン側に燃料ポンプ(噴射ポンプ)がついているのだが、軽油の通る配管などにガス欠したことによってエア(空気)が混入すると、軽油をエンジン側に送り出すことが困難になってしまうんだ。なので、手動で配管などに混入したエアを抜く作業が必要になる。」

マイケル

マイケル「なんだか急によくわからなくなってきました。」

ジェームズ

ジェームズ「とりあえず、ディーゼルはエア抜き作業が必要になる可能性があると考えておけばいいさ。エア抜きの作業自体も、いたってシンプルだから安心してくれ。」

燃料フィルター

燃料フィルター

ジェームズ

ジェームズ「これは燃料タンクの近くについている燃料フィルターの上に手動のエア抜き用ポンプ(プライミングポンプ)がついているタイプのものだ。押してくれと言わんばかりの形をしているだろう。
エア抜きの手順だが

  • プライミングポンプの近くについているエア抜き用のボルト(または、プラグ)をはずす(または、緩める)。
  • プライミングポンプをひたすらポンピングする。
  • エア抜き用のボルト(プラグ)から燃料を噴き出してきたら、事前にウェス(布)などを用意して、この燃料は拭き取る。
  • エア抜き用のボルト(プラグ)を元の状態に戻したら、またひたすらポンピングする。
  • ポンピングが、かなり重くなってきたら、セルを回してみる。掛からなかったら、またポンピングして、セルを回す。
  • エンジンが始動したら、エアが残っている可能性があるので回転を上げてエアを取り除く。
  • という流れになる。」

    マイケル

    マイケル「なんか大変そうですね。重くなるってどれくらい重くなるんですか。」

    ジェームズ

    ジェームズ「ふむ、いい質問だ。ポンピングできなくなる位重くなるぞ。
    作業内容はシンプルだが、結構腕が疲れる作業だ。
    ちなみにプライミングポンプは、シャンプーのポンプのように捻じってから使うものもあるぞ。」

    マイケル

    マイケル「わかりました。頑張ります。」

    ディーゼル車は、ガス欠になると噴射ポンプに悪影響を与えることがあったり、エア抜きの手間があります。
    更に日頃から燃料タンクが空っぽの状態に近いと燃料フィルタ-に水分が混入しやすく、水抜き作業が必要になる場合があります。
    それらのこともあって、ディーゼル車の運転手はガス欠にならないように気を付けている人が多いので、ディーゼル車のガス欠はそんなに多くはありません。
    ガソリンスタンドやカーショップでの経験を活かしたい方、整備士の経験を活かしたい方。自分のクルマのメンテナンスはご自身でやっている方、ぜひロードサービスで技術・経験・資格を活かしませんか。全国のロードサービスの求人みてくださいね。
    もちろん「未経験だけどクルマに興味がある」という方も大歓迎です。